マイカーローン契約者が死亡したら?

一生のうちでそう何度も買わないものとしては、自動車や車があります。自動車も人生で10回購入すればかなり多い方でしょうし、住宅に至っては1回購入すればそれで終わりということも少なくありません。

 

どちらも決して安い買い物ではありませんので、自動車購入にはマイカーローン、住宅購入には住宅ローンを利用するでしょう。

 

同じローンに燃えるこの2つのローンですが、実は契約者が死亡したときに大きな違いがうまれてきます。

 

 

住宅ローンは借金を相続しないで済む

まず住宅ローンを契約していた契約者が死亡して、まだ借金が残っているとして、残された遺族が住宅ローンの借金の残りを支払う必要があるかですが、原則としてその必要はありません。

 

借金が帳消しになるというわけではありませんが、遺族の金銭負担は求めないということです。

 

それは住宅ローンを提供した会社が損を被るのかというと、そうでもありません。「団体信用生命保険」という保険から保険金がおりて、それを住宅ローン返済に充てるのです。もちろん、遺族は借金のない自宅にそのまま住み続けることができます。

 

住宅ローンを検討したことがある人ならば、一度くらいは耳にしたかもしれません。略して「団信」とも呼ばれていますが、住宅ローンの契約と同時に団体信用生命保険に加入するケースがほとんどです。

 

現在、民間の金融機関が提供している住宅ローンは、ほとんどが団体信用生命保険への加入を義務付けていますので、つまり保険に契約しなければ住宅ローンも組めません。

 

住宅金融支援機構が提供する「フラット35」の場合、団体信用生命保険への加入は任意となっており、加入しなくても構いません。ただし、未加入かつ借金が残っている状態で契約者が死亡した場合、残された遺族は住宅ローンを相続して返済する必要があります。

 

カードローンやキャッシングには団信がない

気軽にお金を借りられる手段として一般的なカードローンやキャッシングですが、これらのローンにつきましては団体信用生命保険がありません。かつては消費者金融などにも団信があったようなのですが、その問題点の多さから、現在はないのです。

 

団体信用生命保険は、そもそも契約者が死亡したときの遺族の負担を軽減することを目的としています。しかし、消費者金融の場合は、貸したお金を確実に取り立てる手段として用いられてきたのです。

 

返済の困るようになると、ヤミ金などが「命で支払ってもらうこともできる」と言って、利用者が自殺すると団信からのお金を自ら貸したお金の返済に充てさせることがありました。そのため、現在はないのです。

 

自動車ローンにも団信はない

では自動車ローンには団体信用生命保険はあるのでしょうか。

 

現在のところ、自動車ローンでは団体信用生命保険はありません。利用者が多いとされる金融機関で借りる横浜銀行のマイカーローンにおいてもありません。

 

ですので、自動車ローンを契約している人が亡くなって借金がまだ残っている場合、借金が帳消しになるようなことがありませんので、遺族は自動車ローンの返済を続けなければなりません。

 

これは、融資元が銀行であろうともディーラー系の信販会社やクレジットカード会社であったとしても、変わりありません。

 

故人の財産の相続というと、家や不動産、株式や債券、宝石や美術品などのプラスの財産ばかり注目が集まってしまいますが、実は借金などのマイナスの財産も相続の対象となります。

 

遺族が一人の場合、家や不動産などのプラスの財産を相続することとなったら、自動車ローンの残債といったマイナスの財産も相続する義務があります。プラスの財産だけ相続してマイナスの財産は放棄する、そのような都合のいい話は基本的にないのです。

 

よって、財産をプラスマイナス関係なくして、明確にしておくことが重要になります。

 

マイカーローンを利用する際に不安な点、契約中の不測の事態に対してどのようにすれば良いのか分からない場合には、しっかりと確認をしておくべきでしょう。最近では金融機関で借りるマイカーローンも店舗を使わずに来店不要で契約ができるものも増えていますが、不明点や疑問点に関してはコールセンターに電話をするなどして確認をすべきです。

 

特に店舗を持たないネット銀行のお得なマイカーローンは金利が低いのが魅力ではあるものの店舗を持たないメリットにもデメリットにもなり得る点があり、どうしても聞きづらい側面もありますが、しっかりと確認をしてマイカーローンの契約を進めるようにしてください。